スノーボードビッグエアとスロープスタイルの2種目で北京五輪に出場する村瀬心椛選手。
彼女がまだ13歳(中学2年生)だった2018年に、「XゲームBA史上最年少で優勝」という偉業を果たし、スノボ界では「とんでもない女の子が現れた!」と話題でした。
伸びしろ未知数で活躍が期待されていた時、村瀬心椛選手は大怪我を負い、全く滑れない辛く苦しい1年間を過ごしています。
しかし、村瀬心椛選手をマネジメントしている会社の協力もあり、彼女は見事大怪我を克服し、怪我する前以上のパフォーマンスを発揮することがでました!
村瀬心椛選手の大怪我とはどんなケガだったのか、どこのマネジメント会社が手助けをしたのかを深堀りしていきましょう。
村瀬心椛の大怪我は右膝蓋骨骨折だった

村瀬心椛選手の大怪我は、右膝蓋骨骨折。膝の皿が割れる大怪我を負ってしまいました。
2018年12月7日、アメリカで開催されるDEW TOURに出場する予定で渡米。
スロープスタイルの練習中、ステアレールに膝を強打するアクシデントに見舞われました。
そして、現地ですぐさま手術が行われ、翌日には無事に退院することができたものの、3週間もの間、他の選手が滑るのをただ見ているだけという悔しい状況に身を置くことに・・・。
右ヒザを触ったとき、なんかムニムニしてたんですよね。これは絶対にお皿が割れてると思いました。痛すぎて全然動くことができず、これはヤバイと。しかも、アメリカに来てまだ4日目だったし、DEW TOURに出るつもりだったからとても悔しかったですね。
BACK SIDEより


カメラには笑顔を見せていますが、内心は悔しさが渦巻いていたことでしょう。
日本に帰国するがリハビリが順調にいかない
村瀬心椛選手は日本に帰国後は、岐阜と京都を2時間半かけて通院しながらリハビリを頑張りました。
でも、アメリカの先生から言われた目安が過ぎてもなかなか治らない膝に、焦りと苛立ちを覚えるようになりました。
とうとう2019年1月~3月のオンシーズンは雪上に戻ることは叶いませんでした。
同じ大会で同じ怪我を負った選手が自分よりも2~3カ月も早く回復していることを知り、村瀬心椛選手は自分もアメリカでリハビリしたいと思うようになります。
そして、村瀬心椛選手もアメリカでリハビリを受けることに。
マネジメント会社IMGがバックアップ
村瀬心椛選手をマネジメントしている会社はIMGです。IMGには様々なスポーツ界の有名選手が多数在籍しています。
- 錦織圭選手(テニス)
- 松山英樹(ゴルフ)
- 石川佳純(卓球)
- 國母和宏(スノーボード)
- 平野歩夢(スノーボード)
國母選手が靭帯に怪我を負い、手術すべきか悩んでいたときがありました。
この時、IMGがバックアップをしてアメリカの有名なトレーナーの元で手術せずに回復させた事例もあります。
國母選手を担当した名トレーナーの元でリハビリを村瀬心椛選手も受けられることになり、2019年4月に渡米。


日本ではおばあちゃんたちと一緒にゆっくり動きながらのリハビリでしたが、アメリカではどんどん積極的に動いていくリハビリが行われました。
その結果、村瀬心椛選手はみるみる回復するという驚きの成果を得ることに成功!
2019年9月Xゲームで復帰 銀メダル
2019年9月のXゲームノルウェー大会で、村瀬心椛選手は銀メダルという素晴らしい復帰戦を果たしました。
2018年12月に膝蓋骨骨折という怪我を負い、2019年4月に渡米してリハビリを受け、そこから半年も経たないうちに銀メダルです。
素晴らしい滑りをご覧ください!
村瀬心椛選手、このとき実は右膝には3本のボルトが入ったままのプレーでした。
ボルトが入ったままで動きが不自由になるのでは?という不安が練習再開当初はあったそうですが、実際滑ってみると感触は前よりもいい!
アメリカで積極的に動くリハビリをしたおかげで、筋肉量を落とさず、かつ体幹もしっかりとフィジカル面が鍛えられた成果が出ていたのです。
2019年10月にボルトを抜く


2019年9月のXゲームが終了後の10月に、アメリカで膝のボルトを抜く手術を受けた村瀬心椛選手。
その後はきっちりリハビリを受け、あとは大会で着々と結果を残していくのみ。
2020年のXゲームは銅メダルでしたが、2021年のXゲームは見事金メダルに返り咲いています!
村瀬心椛の大怪我とは?マネジメント会社はどこ まとめ
村瀬心椛選手は右膝蓋骨骨折という大怪我を負い、中学生という若さで挫折を知りました。
しかし、マネジメント会社IMGが完全バックアップに入り、彼女は見事怪我から復帰。北京五輪では金メダルが期待されるほどの成長を見せてくれています。
初めてのオリンピックでメンタル面がどう影響されるかわかりませんが、17歳の躍動感あふれるプレーが楽しみです!

